【卓球】 横回転サーブ徹底ガイド:基礎から上達、種類、打ち方、返し方をプロコーチが解説

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嵯峨 弘平 Kohei Saga

ゴールドコーチ
  • 高校:関東予選県大会、インターハイ予選県大会
  • 高校:団体、ダブルスベスト8

今回は、卓球スクール・タクティブに在籍する現役の卓球プロコーチが、横回転サーブの基礎からコツ、返し方までありとあらゆる角度から徹底的に解説していきます。

ぜひ、最後までご覧ください。

 

横回転サーブとは?

横回転サーブとは、ボールに横方向に曲がる回転を加えるサーブ技術です。

ボールが横方向に曲がるため、相手にとって返球が非常に難しくなります。

このサーブをマスターすることで、試合において戦略の幅が広がり、自分のペースでゲームを進めることが可能になります。

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横回転サーブのメリット・デメリット

ここでは横回転サーブのメリット・デメリットを詳しく解説していきます。

試合を有利に進めるためには、横回転サーブのメリットとデメリットの両方を把握し、その特性を十分に理解することが重要です。

 

横回転サーブのメリット

横回転サーブの最大のメリットは相手にとって返球が非常に難しくなる点です。

ボールに横方向の回転が加わることで、ボールが横方向に曲がり、予測しづらい軌道を生み出せるため、返球が非常に難しくなります。

このサーブを使うことで、相手のタイミングを狂わせ、リズムを崩すことができます。

また、横回転サーブは攻撃の起点にもなりやすく、次の一手を有利に進めることができます。

さらに、バリエーション豊富なサーブを組み合わせることで、相手を混乱させることが可能です。

 

横回転サーブのデメリット

一方で、横回転サーブにはデメリットも存在します。

まず、習得には高度な技術と多くの練習が必要です。

初めて取り組む場合、サーブが安定しないことが多く、試合での失敗リスクが高くなります。

また、相手が横回転サーブに慣れている場合、逆に自分が攻められるリスクも増します。

そのため、正確なコントロールと多様なサーブ技術を併用することが重要です。

 

横回転サーブの種類と特徴

横回転サーブにはいくつかの種類があり、それぞれ異なる特徴と効果を持っています。

一般的には「順横回転」「逆横回転」の2種類があり、それぞれに「横下回転」と「横上回転」のバリエーションがあります。

これらのサーブを状況に応じて使い分けることで、相手に対するプレッシャーを増し、試合を有利に進めることができます。

※なお、ここで紹介するサーブは右利きのプレイヤーを前提としています。

 

順横下回転サーブ

順横下回転サーブは、ボールに時計回りの回転と下回転を加えるサーブです。

ボールは右方向に曲がりながら低く飛びます。

このサーブは相手の返球がネットに引っかかりやすく、ミスを誘発しやすい特徴があります。

 

順横上回転サーブ

順横上回転サーブは、時計回りの横回転と上回転を組み合わせたサーブです。

ボールは右方向に曲がりながら高く跳ねます。

このサーブは返球が高くなりやすく、自分の攻撃チャンスを作りやすいです。

速いテンポのラリーを維持したい場合に有効です。記事コンテンツ_リライト用

 

逆横下回転サーブ

逆横下回転サーブは、反時計回りの回転と下回転を加えるサーブです。

ボールは左方向に曲がりながら低く飛びます。

このサーブは相手のフォアハンド側に送ることで、予測しづらい軌道を生み出し、相手のリズムを崩すことができます。

高い技術が必要ですが、非常に効果的です。

 

逆横回転をかけるYGサーブの解説はこちらの記事をご覧ください↓

【卓球】YGサーブの出し方とコツ:プロの卓球コーチが徹底解説

 

逆横上回転サーブ

逆横上回転サーブは、反時計回りの横回転と上回転を組み合わせたサーブです。

このサーブは相手のドライブに対して有効で、返球を難しくします。

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横回転サーブの基本的な打ち方

ここでは、正しいフォームとグリップ、効果的なスイングのコツについて詳しく解説します。

これらの基本を理解し、練習を積み重ねることで、安定した横回転サーブを打つことができるようになります。

 

正しいフォームとグリップ

横回転サーブを成功させるためには、正しいフォームとグリップが欠かせません。

まず、自分の立ちやすい・動作しやすいように足を開き、安定した姿勢を保ちます。

ラケットは、親指と人差し指で挟み、中指で支えるようにし、薬指と小指は添える形を作ります。

手首はあまり使わず、ラケット面の角度に徹することがポイントです。

腕の動きと体を回すことで、ボールに力を伝えることができ、スムーズなサーブが可能になります。

 

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効果的なスイングのコツ

効果的な横回転サーブを打つためには、スイングのコツを掴むことが重要です。

順横回転サーブの場合、ラケットを右方向に傾け、ボールの内側をスライドするように擦って打球し、時計回りの回転をかけるようにします。

逆横回転サーブの場合は、ラケットを左方向に傾け、ボールの外側をスライドするように擦って打球し、反時計回りの回転をかけるようにします。

手首は動かさず、ラケット面の角度を作ることに徹することがポイントです。

 

横回転サーブの返し方

横回転サーブを返すことは、多くのプレーヤーにとって難易度の高い技術です。

ここでは、基本的な返し方からよくあるミスとその改善方法について詳しく解説します。

※レシーブをする人の目線であり、右利きであるという前提で説明します。

 

順横下回転サーブの返し方

基本的にはツッツキで返球するのが最適です。

ただし、順横回転は時計周りの回転がかかっており、ラケットに当たると右方向に飛んでいく可能性が高いため、ラケットをやや左に傾けて相手コートの左側(フォア側)を狙うとミスが少なくなります。

ラケットの角度を調整してボールがネットを越えるように低く抑えた返球を心がけましょう。

 

順横上回転サーブの返し方

基本的には基礎打ちの形で対応することが最適です。

ただし、順横回転は時計周りの回転がかかっており、ラケットに当たると右方向に飛んでいく可能性が高いため、ラケットをやや左に傾けて相手コートの左側(フォア側)を狙うとミスが少なくなります。

回転の反発を利用して小さなスイングで返球することを心がけましょう。

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逆横下回転サーブの返し方

基本的にはツッツキで返球するのが最適です。

ただし、逆横回転は反時計周りの回転がかかっており、ラケットに当たると左方向に飛んでいく可能性が高いため、ラケットをやや右に傾けて相手コートの右側(バック側)を狙うとミスが少なくなります。

ラケットの角度を調整して安定した返球を心がけましょう。

 

逆横上回転サーブの返し方

基本的には基礎打ちの形で対応することが最適です。

ただし、逆横回転は反時計周りの回転がかかっており、ラケットに当たると左方向に飛んでいく可能性が高いため、ラケットをやや右に傾けて相手コートの右側(バック側)を狙うとミスが少なくなります。

回転の反発を利用して小さなスイングで返球することを心がけましょう。記事コンテンツ_リライト用-6

 

よくあるミスと改善方法

横回転サーブを返す際に多くのプレーヤーが犯すミスにはいくつかのパターンがあります。

まず、回転の方向を誤って読み取ることで、返球がネットに引っかかったり、オーバーしたりすることが挙げられます。

この場合、相手のラケットの動きとボールの軌道をよく観察し、回転を正確に読み取る練習が必要です。

相手のサーブ打球時のラケット面の角度と同じ傾きにすることで、回転を正確に読み取ることができることに加え、返球のミスも少なくすることができます。

次に、手首を使わずに角度を固定することで、正確な返球が可能になります。

また、焦って返球することでタイミングを誤ることも多いので、落ち着いてボールを捉えることを心がけましょう。

 

横回転サーブの練習方法

横回転サーブをマスターするためには、継続的な練習が必要です。

ここでは、基本的な練習メニューから応用的な練習方法について詳しく紹介します。

 

横回転サーブの基本練習メニュー

横回転サーブの基本を身につけるためには、まず基本練習から始めましょう。

一定の時間をかけてサーブの練習を行うことが重要です。

例えば、20分間、同じ種類の横回転サーブを繰り返す練習を行います。

この際、ラケット面の角度を意識し、ゆっくりでも良いのでラケットをスライドさせることを行い、ボールに回転をかける感覚、ボールが曲がる感覚を養うことがポイントです。

 

横回転サーブの応用練習方法

基本的なサーブが安定してきたら、次は応用練習に挑戦しましょう。

異なる種類の横回転サーブを組み合わせたり、サーブのコースを変えたりする練習を行います。

また、実戦形式の練習を取り入れることで、試合に近い状況でサーブの精度を高めることができます。

例えば、友人やコーチと対戦しながら、実際の試合の流れでサーブを出す練習を行うと効果的です。

 

横回転サーブを使った3球目攻撃のポイント

横回転サーブは、相手のリズムを崩し、自分に有利な展開を作り出すための強力な武器です。

ここでは、相手の返球に対して攻撃をする、3球目攻撃の重要性、効果的な攻撃パターン、そして実戦練習メニューについて詳しく解説します。記事コンテンツ_リライト用-8

 

横回転サーブから3球目攻撃の重要性

横回転サーブからの3球目攻撃は、卓球において試合の主導権を握るための重要な戦術です。

サーブを出した後、相手の返球に対して素早く攻撃を仕掛けることで、相手にプレッシャーを与え、得点を重ねることができます。

特に横回転サーブを使った場合、相手の返球が不安定になりやすく、攻撃のチャンスが広がります。

横回転サーブだけではなく、3球目攻撃までをセットでマスターすることで、試合を自分のペースで進めることが可能になります。 

 

横回転サーブから効果的な攻撃パターン

横回転サーブからの効果的な3球目攻撃のパターンにはいくつかの種類があります。

まず、順横回転サーブを相手のバック側に出すことで、相手の返球はバックハンド側に集まる傾向にあるため、バックハンドで攻撃、もしくは回り込んでフォアハンドで攻撃するパターンです。

次に、逆横回転サーブを相手のフォア側に出すことで、相手の返球はフォアハンド側に集まる傾向にあるため、フォアハンドで攻撃するパターンです。

これらのパターンを状況に応じて使い分けることで、相手のリズムを崩し、効果的に得点を狙うことができます。

 

横回転サーブを使った実戦練習メニュー

横回転サーブからの3球目攻撃を実戦で活用するためには、定期的な練習と実戦形式の練習を取り入れ、サーブから3球目攻撃までの流れをスムーズにすることが重要です。

具体的な練習メニューとしては、パターン練習と複合的な練習を組み合わせることが効果的です。

パターン練習では、サーブの回転や返球のコースを指定し、それぞれの精度を高めます。

複合的な練習では、サーブの回転を指定し、返球コースをランダムにするなど選択肢を増やした中で対応する練習を行います。

これにより、それぞれの精度を高めることができます。また、コーチや友人とポイント形式で練習し、実戦感覚を養うことも効果的です。

 

まとめ

横回転サーブは、卓球における重要な技術であり、試合の流れをコントロールするための強力な武器です。

また、返球に対する3球目攻撃を組み合わせることで、さらに効果的に得点を重ねることができます。

「横回転サーブをしっかり身につけて勝てるようになりたい!」という方にはタクティブのパーソナルレッスンがおすすめです。

 

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