【卓球】バックハンドを極める:プロコーチによる基本から応用までの完全ガイド

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この記事を書いた人(コーチ詳細

嵯峨 弘平 Kohei Saga

ゴールドコーチ
  • 高校:関東予選県大会、インターハイ予選県大会
  • 高校:団体、ダブルスベスト8

バックハンドは卓球において非常に重要な技術です。

しかし、多くのプレーヤーがバックハンドの習得に苦労しています。

本記事では、卓球スクールのプロコーチが初心者から上級者までのバックハンドの基礎から応用を徹底解説します。

目次

バックハンドとは

バックハンドは卓球において、ラケットを持つ手の反対側(手の甲側)でボールを打つ技術です。

バックハンドはフォアハンドとは異なる動作とタイミングを必要とします。

初心者から上級者まで、バックハンドの正確な技術を習得することで、プレーの幅が広がり、試合での戦術も多様化します。

さらに、バックハンドでの攻撃はフォアハンドに比べると難易度が高いため、相手の意表を突く攻撃手段としても利用され、その重要性は非常に高いです。

バックハンドグリップの基本

バックハンドの成功は持ちやすいグリップから始まります。

ラケットの持ち方が持ちづらくなると、力の伝わり方が不安定になり、安定性が低下します。

バックハンドグリップの基本は、ラケットの握り方をフォアハンドグリップと少し変えることです。

バックハンドグリップの基本:ペンホルダー

ペンホルダーでのバックハンドグリップは、親指と人差し指でラケットを持ち、残りの指を少し曲げた状態で背面に軽く添えます。

親指はあまり力をいれず、人差し指やその他の指に力を入れることで、力を効率的に伝えることができます。

バックハンドグリップの基本:シェークハンド

シェークハンドでのバックハンドグリップは、握手をするようにラケットを握り、ラケットのグリップ部分を包むように持ちます。

親指はラケットの側面に固定しますが、あまり力をいれず、人差し指やその他の指に力を入れることで握り方が自然になり、力を効率的に伝えることができます。

重要なポイントは、グリップは強く握りすぎず、リラックスした状態を保つことです。

バックハンドの基本的なフォーム

バックハンドのフォームは正確で安定した打球を打つための基礎です。

正しいフォームを身につけることで、安定性のあるボールが打てるようになり、相手に対するプレッシャーを高めることができます。

バックハンドの基本的なフォーム:スタンス

バックハンドのスタンスは、両足に力が入る程度に開き、膝を軽く曲げます。

体重は両足に均等に分配し、バランスを保ちます。

これにより、素早く反応できる準備が整います。

バックハンドの基本的なフォーム:体の向き

バックハンドを打球する時の体の向きは、打球したい方向に対して正対し、ラケットが体の正面に来るようにします。

肩のラインや腰のライン、スタンスが打ちたい方向に対して正対するようにします。

バックハンドの基本的なフォーム:スイングの開始

バックハンドのスイングの開始は、ラケットを飛んでくるボールの高さに構え、肘を軽く曲げます。

ラケットを持つ手を自然に後方に引き、少し押し出すようにしてスイングを開始します。

バックハンドの基本的なフォーム:インパクトの瞬間

バックハンド打球時のインパクトの瞬間は、手首を使うことなく、腕全体で運ぶように力を伝えます。

ラケットは軽く握り、リラックスした状態を保ちます。

インパクトの瞬間には、膝を軽く曲げて腕全体を使ってスイングしましょう。

バックハンドの基本的なフォーム:フォロースルー

バックハンド打球後のフォロースルーは、ラケットを前方に振り抜いたあと、自然な形で利き手方向に流れるようにします。

フォロースルーがスムーズであることが、次の動作へのスムーズな移行を可能にします。

バックハンド打球時のバランスと体の動き

バックハンドを打つ際のバランスと体の動きは、打球の精度に大きく影響します。

正しいバランスを保ちながら、体全体を使ってスムーズに動くことが重要です。

バックハンド打球時のバランスと体の動き:体重移動

バックハンド打球時の体重移動は、基本的に行わず、下半身を安定させることにフォーカスすることでボールに力を伝えることができます。

体重移動をしすぎてしまうと、打点の安定性の欠如に繋がり、打球したボールの威力と精度が低下してしまいます。

バックハンド打球時のバランスと体の動き:体の捻り

バックハンド打球時の体のひねりは、少しだけ行うようにし、捻りすぎには注意が必要です。

体の捻りを入れすぎることにより、打点の安定性の欠如に繋がり、打球したボールの威力と精度が低下してしまいます。

バックハンドの種類

バックハンドにはいくつかの種類があり、それぞれに独自の技術と用途があります。

ここでは主なバックハンドの種類とその特徴を紹介します。

各バックハンド技術を理解し、効果的に使い分けることで、試合でのプレーが一段と向上します。

バックハンド

バックハンドは最も基本的な技術で、相手の打球に対して素早く反応するために使用されます。

初心者から上級者まで幅広く使われるこの技術は、安定したディフェンスやラリーの継続に役立ちます。

バックハンドに関する解説はこちらの動画もご覧ください↓

バックドライブ

バックドライブはバックハンドの中でも攻撃的な技術で、相手にプレッシャーをかけるため、相手から得点を取るために使用されます。

力強いドライブで相手のリズムを崩し、得点を狙うことができます。

通常のバックハンドに比べて、スイングが大きくなり、打球したボールのスピードと回転量が多くなることが特徴です。

ドライブに関する解説はこちらの記事をご覧ください↓

◾️【卓球】ドライブ完全攻略ガイド|種類・打ち方・練習方法をプロコーチが徹底解説

バックドライブに関する解説はこちらの記事をご覧ください↓

◾️【卓球】バックドライブの上達法!プロコーチが教える上回転・下回転の打ち分け、練習方法まで解説

バックドライブに関する解説はこちらの動画もご覧ください↓

バックツッツキ

バックツッツキはディフェンシブな技術で、相手が下回転で打球した時に安定して返球するために使用されます。

安定したレシーブを可能にし、相手からの攻撃を防ぐこともできます。

台上で行うことが特徴です。

ツッツキに関する解説はこちらの記事もご覧ください↓

◾️【卓球】ツッツキを完全攻略!練習方法から実践テクニックまでプロコーチが徹底解説

ツッツキの関する動画はこちらの動画もご覧ください↓

バックカット

バックカットはボールに下回転をかける技術で、相手のミスを誘うために使用されます。

最も守備的な技術であり、特に相手の強打を防ぐ際に有効です。

卓球台から大きく離れて行うことが特徴です。

カットに関する解説はこちらの記事をご覧ください↓

◾️【卓球】カットマン完全ガイド:基本から上達法まで、プロコーチが伝授!

カットに関する解説はこちらの動画もご覧ください↓

バックブロック

バックブロックは相手の強打を返球するための防御的な技術です。

素早く反応し、相手の攻撃を中和するために重要です。

バックハンドの技術の中でラケットの動きが最も小さくなり、練習相手を努めるための技術として重要です。

バックブロックに関する動画はこちらをご覧ください↓

バックサーブ(バックハンドサーブ)

バックサーブは、通常フォアハンドでサーブを行うことが多いですが、バックハンドでサーブをすることで相手の意表をつくことができるので効果的です。

試合の流れを変えたい時や女子選手がよく使うことが特徴です。

バックサーブに関する解説はこちらの記事をご覧ください↓

◾️【卓球】バックサーブの基本とコツ:プロコーチが教える完全ガイド

バックハンド技術の向上法

バックハンドの基本を習得したら、次は技術を向上させるための具体的な方法を学びましょう。

バックハンドの回転のかけ方

バックハンドにより多くの回転をかけることで、相手のリターンを難しくします。

回転はボールの軌道を変え、相手が返しにくいボールを生み出すための重要な技術です。

バックハンドの回転のかけ方:回転の原理

回転の基本原理は、ラケットの面とボールが接触する際に発生する摩擦によるものです。

バックハンドでより多くの回転をかける際には、ラケットのスイングスピードが重要です。

バックハンドの回転のかけ方:上回転

バックハンドでより多くの上回転をかけるには、ラケットを斜め下から斜め上に向かってスイングし、ボールの上部を擦るように打ちます。

手首のスナップをあまり使うことなく、腕全体でボールに前進回転を加えます。

バックハンドの回転のかけ方:下回転

バックハンドでより多くの下回転をかけるには、ラケット面を上に向けて後ろから前方向に向かってスイングし、ボールの下部を擦るように打ちます。

これにより、ボールに後退回転がかかります。

バックハンドの回転のかけ方:横回転

バックハンドでより多くの横回転をかけるには、ラケット面を横に向けてスイングし、ボールの側面を擦ります。

これにより、ボールに横回転がかかります。

バックハンドでボールスピードを出す打ち方

ボールスピードの速いバックハンドを打つためのコツとテクニックを解説します。

適切なタイミングと力の使い方を学びましょう。

バックハンドでスピードを出す打ち方:体の使い方

ボールスピードの速いバックハンドを打つためには、体重移動を一瞬で行うことが重要です。

体重を逆足から利き足にスムーズに移動させます。

これにより、ボールに力を伝えることができます。

また、体重移動と合わせて腰の回転、腰のひねる動作を加えることで、体全体の力をボールに伝えることができます。

バックハンドでスピードを出す打ち方:手首と腕の使い方

ボールスピードの速いバックハンドを打つためには、手首と腕の使い方も重要です。

手首はラケット面の角度を固定することにフォーカスし、腕全体を使うことで、ラケットに加わる力が向上し、ボールに強いインパクトを与えることが可能になります。

バックハンドのミスを減らすための練習法

バックハンドのミスを減らすための具体的な練習方法を紹介します。

プロコーチが推奨する練習メニューを実践してみましょう。

バックハンドのミスを減らすための練習法:フォームのチェック

バックハンドのフォームのチェックをすることでミスを減らすことができます。

具体的には、自分のフォームをビデオで撮影し、自分自身で確認したり、プロコーチのアドバイスを受けながら修正をすることや、鏡を使って自分のフォームを確認し、正しいフォームを確認しましょう。

バックハンドのミスを減らすための練習法:反復練習

バックハンドのミスを減らすためには反復練習も必要です。

同じ技術を繰り返し練習し、安定性と精度を向上させたり、相手のコースや回転の変化に対する練習を行い、様々な状況に対応できるようにします。

初心者がバックハンドを習得するためのコツは?

初心者向けにバックハンドを習得するための基本的なコツと注意点を紹介します。

バックハンドの基本の徹底

バックハンドの正しいグリップと正しいフォームを確認しましょう。

ラケットの持ち方はグリップを強く握りすぎず、リラックスした状態を保つことですが重要です。

また、親指はあまり力をいれず、人差し指やその他の指に力を入れることで、力を効率的に伝えることができます。

正しいフォームの確認では鏡やビデオを使って自分のフォームを確認し、プロコーチの指導を受けながら修正しましょう。

バックハンド:徐々にステップアップ

段階的な練習に基本から徐々に高度な技術に進むように練習メニューを組みます。

初めはゆっくりとしたペースで、徐々にボールスピードを上げていきます。

反復練習として同じショットを繰り返し練習し、体に覚え込ませしょう。

バックハンド:楽しみながら練習

練習を楽しむことで、モチベーションを維持しやすくなります。

友人と一緒に練習したり、ゲーム形式で練習したりすることも有効です。

また、小さな目標を設定し、達成することで自信をつけます。

バックハンドでよくある失敗とは?

バックハンドでよくある失敗とその対処法を解説します。

バックハンドでよくある失敗とは?:フォームの崩れ

バックハンドの基本フォームが崩れてしまうとミスが多く発生します。特に疲れが出てくると、正しいフォームを維持するのが難しくなります。

定期的にフォームをチェックし、正しい姿勢を維持することを心掛けます。

疲れを感じたら休憩を取り、無理をしないようにします。

バックハンドでよくある失敗とは?:タイミングのズレ

バックハンドでボールを打つタイミングがずれると、安定したバックハンドが難しくなります。

ボールの動きをよく観察し、タイミングを意識して練習します。自分なりのタイミングをつかみ、感覚を養います。

バックハンドでよくある失敗とは?:力み過ぎ

バックハンドの打球中に力を入れ過ぎると、スイングが硬くなり、コントロールが難しくなります。

リラックスした状態でスイングすることを心掛けます。

力を入れるのはインパクトの瞬間だけで、それ以外は柔らかく動かすようにします。

バックハンドを試合で効果的に使うには?

試合中にバックハンドを効果的に使うための戦略とテクニックを紹介します。

バックハンドを試合で効果的に使うには?:コースを狙う

相手の弱点を見極め、その弱点をバックハンドを使ってプレッシャーをかけます。

特に相手のバックハンド側やフットワークの遅い部分を狙うと効果的です。

また、同じスピード、同じ回転量のボールを連続して打つのではなく、コースや回転量を変えて相手のリズムを崩します。

バックハンドを試合で効果的に使うには?:ラリーの組み立て

短いボール(ネットに近いボール)と長いボール(エンドライン付近のボール)を組み合わせて、前後の変化をつけることで相手を動かし、ミスを誘います。

また、強打と弱打を使い分けて、ボールの速度の変化をつけることで相手のリズムを崩します。

まとめ

バックハンド技術の向上には多角的なアプローチが必要です。

基本技術の徹底と共に、回転のかけ方やボールスピードの速いバックハンドの打ち方、戦術的な使い方を学び、練習で実践していきましょう。

プロコーチのアドバイスを取り入れることで、さらに効果的な上達が期待できます。

バックハンド技術の向上には、基本の習得と継続的な練習が欠かせません。

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