【卓球】ミート打ちのやり方・コツ・練習方法を徹底解説

今回は、卓球スクール・タクティブに在籍する卓球プロコーチが、ミート打ちの基本からコツ、練習方法まで、多角的に解説します。

ぜひ最後までご覧ください。

ミート打ちとは

ミート打ちとは、ボールにあまり回転をかけずに弾くように打つ技術で、直線的な軌道で打球します。主にラリー中の浮いたボールやドライブに対して使用する攻める技術です。

この技術を習得することで、相手の体勢やタイミングを崩しやすくなり、決定打として効果を発揮します。

この記事では、裏ソフトラバーおよび表ソフトラバーを使用するプレイヤーに向けて解説いたします。

ミート打ちを使うタイミング

次は、ミート打ちを使うタイミングについて解説していきます。

ミート打ちを使うタイミングは主に２パターンあり、相手の「少し浮いたボール（ネットの高さ２つ分程度）」及び「ドライブ」に対して使用します。

少し浮いたボールに対するミート打ち

ミート打ちを使うタイミングの1つ目は、少し浮いたボールに対してです。

相手のツッツキやフリック等の返球が甘く、少し浮いたボールが来たタイミングが狙い目です。

特にナックルサーブや上回転系サーブを使うと相手の返球が浮きやすくなります。

このような状況で積極的にミート打ちを狙いましょう。

ドライブに対してのミート打ち

ミート打ちを使うタイミングの2つ目は、ドライブに対してです。

ループドライブなど回転が少なく、甘いボールが狙い目です。

相手の体勢を崩す深いツッツキを使うことで、このタイミングを引き出せます。

ドライブの打ち方はこちら↓

ミート打ちのやり方

次は、 ミート打ちのやり方について解説していきます。

ラケットの面を立て（床と垂直）、パチンと弾くように打ちます。

ラケットを軽く握った状態から前にスイングを行い、ボールと接触する瞬間に力を入れるのがコツです。

ミート打ちのコツ

次は、ミート打ちのコツについて解説していきます。

一部、前述した内容と重複する部分も出てきますが、繰り返し伝えたいポイントになるので、ぜひご覧ください。

台と垂直程度にしっかり面を立てる

1つ目のコツは、 台と垂直程度にしっかり面を立てることです。

ミート打ちは弾いて打ち、打球を直線的に飛ばす技術のため、ラケットの面が立っていないとネットミスが増えてしまいます。

そのため、ラケットの面がとても重要になるため、しっかりと立てましょう。

ラケットの先端を45°に向ける

2つ目のコツは、ラケットの先端を斜め45°程度に向けることです。

ラケットの先端を45°程度にすることで、体とラケットの位置を保つことが出来、またラケット面の安定させやすくなります。

ここでよくある間違いとしては、「ラケットの先端が90°に近い」「ラケットの先端が0°に近い」ということが挙げられます。

ラケットの先端が90°に近い場合、体とラケットの位置も近くなるため、ラケットが振りづらくなり、強いボールを打つことが難しくなります。

反対にラケットの先端が０°に近づくにつれ、体とラケットの位置が遠くなり、体のしなりや遠心力を使えるようになるため、ボールの威力を出しやすくなります。

ただし、打球点が遠くなるため、安定したボールを打つのが難しくなります。

コンパクトに弾くようにスイングする

3つ目のコツは、コンパクトに弾くようにスイングをすることです。

ミート打ちはボールを弾いて、直線的に飛ばす技術のため、ボールの往復が早くなります。

そのため、スイングが大きくなると、戻り切れずに次のボールへの反応が遅れてしまうため、コンパクトに早くスイングする必要があります。

よくある間違いとしては、ラケットで押すようなスイングになってしまうことが挙げられます。

スイングが遅いと「弾く」ではなく「押す」ような遅い打球となり、相手に戻る時間を与えてしまうため、鋭く速くスイングを行いましょう。

ミート打ちの練習方法

次は、ミート打ちのおすすめの練習方法について解説していきます。

ラバーを貼っていないラケットで打球する

1つ目のおすすめの練習方法は、ラバーを貼っていないラケットで打つことです。

ラバーを貼っていないラケットで打つことで、面を立てる感覚を身につけやすくなります。

ラバーを貼っていないラケットの場合、ラケットとボールとの間に摩擦が少ないため、ラケットの面の角度の通りに打球が飛んでいきます。

そのため、相手のコートに返球するにはラケットの面を立てる必要があるため、ラバーを貼っていないラケットで練習を行うことで、面を立てる感覚が養われます。

ボールの高さを変えてスマッシュ練習

2つ目のおすすめの練習方法は、ボールの高さを変えながらスマッシュを行うことです。

まず、ミート打ちをするために、ボールを強く打つ練習を行うことで、弾く感覚を身につけることが目的です。

弾く感覚が身についた後は、少しずつスイングをコンパクトにしていきます。

ミート打ちはスマッシュと違い高いボールだけではなく、低めのボールに対して使用する技術のため、打つボールの高さを徐々に下げて練習することで、低めのボールに対しても弾く感覚を身につけていきます。

ミート打ちのメリット

次は、ミート打ちのメリット・デメリットについて解説していきます。

まずは、メリットから解説していきます。

回転量の少ないボールを打てる

メリットの1つ目は、回転量の少ないボールを打てることです。

回転が少ないボールはドライブとの回転量の違いを作ることができるため、相手のネットミスを誘うことが出来ます。

小さな動きで速いボールが打てること

メリットの2つ目は、小さな動きで速いボールが打てることです。

小さな動きで、速いボールを打つことで、ラリーのピッチが早くなります。

ラリーのピッチを早くすることで、相手の戻る時間を削り、自分は小さな動きのため、すでに戻っているという状態を作ることで、ラリーの主導権を握ることが出来ます。

ミート打ちのデメリット

次は、 ミート打ちのデメリットについて解説していきます。

ラケット面の角度調整が難しい

デメリットの1つ目は、ラケット面の角度調整が難しいことです。

ミート打ちはボールの回転量が少なく、直線的に飛んでいく打球のため、角度を間違えるとオーバーやネットミスをしてしまいます。

また、弾いて打球するため、ラケットとボールの当たっている時間が短く、最初の角度で打球する方向が決まってしまうため、スイング途中での調整がしづらくミスが出やすい打ち方です。

そのため、安定してボールを入れるには、多くの練習が必要となります。

打球するタイミングが難しい

デメリットの2つ目は、打球するタイミングが難しいことです。

前提として、ミート打ちはボールの軌道が直線的なため、ネットより高い位置で打たないと相手のコートに入れることが難しいボールです。

そのため、ボールがネットより高くなったタイミングで打つ必要があり、打つタイミングが遅れボールがネットより低くなると、ドライブやツッツキの技術に変更する必要があります。

ミート打ちを活用した戦術・パターン

次に、ミート打ちを活用した戦術・パターンについて解説していきます。

どちらの戦術パターンも戦型が右手のドライブマン同士（裏ソフトラバー及び表ソフトラバの使用者）を想定して記載しています。

フォア前に上回転サーブからのフォアミート

1つ目の戦術・パターンは、フォア前に上回転サーブからのフォアミートです。

フォア前に上回転のサーブを出すことで、３球目攻撃を狙います。

相手のレシーブがストップの場合は、腰が台と接するくらいまでしっかり踏み込み、ボールの頂点を狙って打ちます。

また、相手のレシーブがツッツキもしくはフリック（払い）の時は、踏み込みすぎず、浅いボールと同じく少し浮いたボールの頂点を狙って打ちます。

バックロングに上回転サーブからのバックミート

2つ目の戦術・パターンは、バックロングに上回転サーブからのバックミートです。

ロングサーブを出した場合、相手のレシーブは長くなることが多いです。

相手の返球が長い、かつ少し浮いた場合、頂点を狙ってミート打ちをしましょう。

また、バック側にサーブを出したことで、相手はバックよりの構えとなるので、ストレートに攻めることで得点を狙います。

まとめ

今回はミート打ちについて徹底解説しました。

「ミート打ちをしっかり身につけて勝てるようになりたい！」という方にはタクティブのパーソナルレッスンがおすすめです。

卓球スクール・タクティブでは、実績・指導経験ともに豊富なコーチが多数在籍しており、マンツーマンのパーソナルレッスンだからこそ、自分の納得いくまで打ち込める環境があります。

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