【卓球】試合で差をつける!回り込みドライブのコツをプロコーチが徹底解説!

卓球関連記事

この記事を書いた人(コーチ詳細

星野 歩夢 Ayumu Hoshino

ブロンズコーチ
  • 群馬県大会シングルスベスト16
  • 全国国公立大会ダブルスベスト16

🏓 本記事はこんな方にオススメ

今回は、卓球スクール・タクティブに在籍する現役の卓球プロコーチが、回り込みドライブの基本からコツ、練習方法まで様々な角度から詳しく解説します。

ぜひ、最後までご覧ください。

回り込みドライブとは

回り込みドライブとは、自身のバック側に来たボールをフットワークを用いてフォアハンドで回転をかけて打つ技術です。

フォアハンドはバックハンドよりも比較的力強いボールを打ちやすい特性があります。

そのため、バックハンドドライブで得点率が上がりにくい方には、回り込みドライブを積極的に取り入れることをおすすめします。

回り込みドライブを使うタイミング

次は、回り込みドライブを使うタイミングについて解説していきます。

回り込みドライブを使うタイミングは主に2つあります。

1つ目は自身のバック側に来た弱い返球を強く返したいときです。2つ目は、安定性を重視したいときです。

バックに甘い返球が来た時

回り込みドライブを使うタイミングの1つ目は、自身のバックに来た甘い返球を強く返したいときです。

上述した通り、フォアハンドはバックハンドよりも威力のあるボールを打つことが比較的容易です。

そのため、バック側に甘いレシーブが来たら自身が動いてフォアハンドで打つ時間的余裕があるため、大半の方はフォアハンドで打つ方が広

角に打ち分けられ、より威力のあるボールを打つことができるため効果的です。

実際の試合では、3球目攻撃の際に回り込みドライブはよく見られます。

 安定性を重視したい時

回り込みドライブを使うタイミングの2つ目は、安定性を重視したいときです。

初級者、中級者の方は殊下回転をドライブすることに関しては、ファアハンドのほうが安定している方が多い印象です。

そのため、バックハンドに自身が無い方はフォアハンドで安定した回転量の多いドライブを送ることが有効です。

回り込みドライブのやり方

次は、回り込みドライブのやり方について解説していきます。

回り込みドライブは、大きく分けて2種類の打ち方があります。1つ目は台に対して平行に回り込む方法です。

2つめは、台に対して前に大きく踏み込んで回り込む方法です。

台に対して平行に回り込む

回り込みドライブのやり方の1つ目は、台に対して平行に回り込むやり方です。

この回り込みドライブは、威力はやや劣りますが、返ってきたボールが打ちやすいというメリットがあります。

台に対して大きく踏み込む

回り込みドライブのやり方の2つ目は、台に対して前に大きく踏み込んで回り込む方法です。

この回り込みドライブはより力強いボールを打つことが出来ますが、次のボールへの対応が遅れるというデメリットがあります。

ここで注意すべきなのが回り込みドライブは基本的にボールがバウンドした後頂点で打球します。

打球点が遅れると、攻撃の威力が低下し、相手にカウンターされるリスクが増加します。

回り込みドライブのポイント

次は、回り込みドライブのポイントについて解説していきます。

一部、前述した内容と重複する部分も出てきますが、繰り返し伝えたいポイントになるので、ぜひご覧ください。

回り込みのフットワーク

1つ目のコツは、フットワークです。回り込みの際には、足を右足→左足の順に動かします。

その後、回り込みから元のポジションに戻る際には左足→右足という順に動かすことを意識しましょう。

速くスイングをする

2つ目のコツは、スイングです。スイングは普段のフォアハンドよりもやや大ぶりにします。

また、打球点は頂点で打つのがポイントです。回り込みドライブは基本的にその一球で決めたいボールなので自身が振ることのできる最大限の速さでスイングしましょう。

早い段階で回り込み準備しておく

3つ目のコツは、早い段階で回り込むことです。

しっかりとした体勢で打たなければ、回り込みをするよりもバックで打ったほうが良いため、回り込みは相手が打球する直前には予測して回り込みましょう。

体制が崩れると、安定した回り込みドライブができなくなってしまいます。

回り込みドライブのよくある間違い

次は、回り込みドライブのよくある間違いについて解説していきます。

回り込みドライブのよくある間違いは主に2つあり、動きながら打つことと打点を遅くしてしまうことです。

1つずつ詳しく解説していきます。

動きながら打ってしまう

1つ目のよくある間違いは、動きながら打つことです。

コツと繋がってくるのですが、相手が打った後に回り込みを開始してももう遅いため、それでは、動きながら打つことに繋がってしまいます。

動きながら打つと体制が崩れてしまうため、良いボールは打てません。

打球点が遅い

2つ目のよくある間違いは、打つのを遅くしてしまうことです。

打つのを遅らせるとその分安定しますが、相手に上からカウンターやブロックなどを打たれてしまうことにつながります。

そのため、できるだけ打球点は落とさないことが肝心です。

回り込みドライブのおすすめの練習方法(メニュー)

次は、回り込みドライブのおすすめの練習方法について解説していきます。

家でできるシャドートレーニング

1つ目のおすすめの練習方法は、シャドートレーニングです。

この練習は卓球台がなくても出来ます。鏡や動画で自分の動きを確認しながら、回り込みのフォームが正しいかどうかを確認します。

プロ選手の動画や回り込みの解説動画をみて自身の素振りと比較することでより良いフォームに近づくと思います。

多球練習

2つ目のおすすめの練習方法は、多球練習です。

コーチや練習相手にバックサイドへ下回転や上回転を送ってもらい、回り込みドライブを何度も練習することです。

多球練習のメリットは、短時間で効率よく練習できることです。

シャドートレーニングで意識したスイングを無意識でもできるようになるくらい多球で練習しましょう。

実戦形式での3球目攻撃練習

3つ目のおすすめの練習方法は、3球目攻撃練習です。

バック側に送られてきそうな順横回転サーブなどを出し、それを回り込みで3球目攻撃する練習です。

これは実践に非常に直結します。

この時に意識することは、どんなサーブを出せば自身のバック側に返ってきやすいかを考えてそのサーブからの練習をすると実戦でも使えると思います。

回り込みドライブのメリット

次は、回り込みドライブのメリット・デメリットについて解説していきます。

まずは、メリットから解説していきます。

威圧感がある

メリットの1つ目は、相手にプレッシャーを与えることができる点です。

回り込んで強力なドライブを打つことで相手は基本的に守りに入ります。

そのため、精神的にも優位に立つことが出来ます。

相手に回り込みドライブを多く打たれると、相手に攻撃されたくない心理が働き、より厳しいレシーブをしたくなります。そうなるとレシーブ時のミスが多くなってしまいます。

競った場面で安心して打てる

メリットの2つ目は、安心して打てる点です。

バックハンドが苦手な方はフォアハンドで回り込んでしまえば、バックハンドの使用頻度が減るため、弱点を補うことが出来ます。

また、筆者自身は比較的バックハンドが得意なのですが、それでもやはり、競った場面ではフォアハンドのほうが安心して振ることが出来ます。

戦術の幅が広がる

メリットの3つ目は、戦術の幅が広がる点です。

ただ、バックドライブを打っているだけよりも回り込みもあると球質も異なるため、相手はより混乱します。

球質が違うと受け手は面が相手の球に合わせづらくなります。

回り込みドライブのデメリット

次は、 回り込みドライブのデメリットについて解説していきます。

返球されたら対応しづらい

デメリットの1つ目は、ポジショニングのリスクです。

回り込むことでフォアサイドががら空きになってしまうため、そこに返球されると次のボールが取りにくいというデメリットがあります。

回り込みドライブを打った後に、フォアサイドにきたボールの対処法としては「飛びつき」があります。これも別で練習が必要です。

読まれやすい

デメリットの2つ目は、パターン化してしまうと読まれやすい点です。

何度も同じ展開の回り込みドライブを行っていると、相手に読まれはじめてしまい、そこを待たれてカウンターなどを食らうケースもあります。

「読まれているな」と感じたら、バックドライブを使うことや意識的に回り込みドライブのコースを考えて打ってみるようにしましょう。

フォアサイドとバックサイドはもちろん、相手のフォアミドル(フォア側の肘付近)を狙うと相手は打ちにくく、コースも予測できなくなります。

回り込みドライブの応用テクニック

回転に変化をつけると効果的です。

回転が強くかかったボールとボールをこすらずに無回転気味のドライブをおくることができると相手は更に返球しづらくなります。

回り込みドライブを活用した戦術・パターン

次に、回り込みドライブを活用した戦術・パターンについて解説していきます。

バックにロングサーブ→回り込みドライブ

1つ目の戦術・パターンは、相手のバック側にロングサーブを出してから回り込みドライブで狙うパターンです。

相手のバック側にロングサーブを出すと、相手は無意識的に入れやすいクロスにボールを打つことが多くなります。

そのクロスに送られたボールを回り込みで狙い撃つと非常に効果的です。

バックサイドにレシーブ→回り込みドライブ

2つ目の戦術・パターンは、レシーブをバック側に送り、返ってきたボールを回り込みドライブで狙うパターンです。

1つ目の戦術と同様ですが、基本的に卓球はクロスにボールが集まることが多いです。それを狙い打つ戦術です。

このレシーブはチキータができるとより高確率でバック側に返ってきます。

まとめ

今回は回り込みドライブについて徹底解説しました。

基本的な技術から応用テクニック、更に戦術まで幅広く取り上げましたがいかがでしたでしょうか?

回り込みドライブは自分の攻撃を協力にしてくれる非常に強力な武器です。みなさんも積極的に取り上げていきましょう。

「回り込みドライブをしっかり身につけて勝てるようになりたい!」という方にはタクティブのパーソナルレッスンがおすすめです。

卓球スクール・タクティブでは、実績・指導経験ともに豊富なコーチが多数在籍しており、マンツーマンのパーソナルレッスンだからこそ、自分の納得いくまで打ち込める環境があります。

通常価格が6,000円~(税込)のレッスンが初回限定1,100円(税込)で受けられる体験レッスンもご用意しております。以下のボタンより、ぜひお申し込みくださいませ。

 

\お得な価格でレッスンを体験/

まずは体験レッスンに申し込む

電話からの申し込み・お問い合わせ

タクティブで働きませんか?

タクティブを一緒に盛り上げる、下記のポジションを募集しています。

卓球インストラクター

店舗インストラクターは、店舗でのレッスンや接客を中心に、お客様に直接サービスを届けるポジションです。サービス提供だけではなく、店舗運営や販促などの幅広い業務に携わっていただきます。

採用ページ