振り返りノート導入、学びと上達を加速させる「振り返り」の魅力とは。
※本記事は2023年3月20日に『note』で公開された記事です
現在、タクティブのパーソナルレッスンでは、レッスン後にその日の練習内容やアドバイスをまとめたレッスンノートを皆様に提供しています。
練習の記録としてはもちろん、コーチ目線を交えた気づきが得られると皆様からも嬉しいお声を頂き、サービスを継続してまいりました。
これに続き、今回新たな取り組みとして、ご自身でもレッスンを振り返っていただく「振り返りノート」を新たに導入します。
一部の店舗で行われた先行体験に加え、お客さまからのご意見も交えながら企画開発されたこの「振り返りノート」の魅力とメリット、そして具体的な活用事例についてご紹介します。
振り返りノートとは
いつも通りにコーチとパーソナルレッスンを終えた後、まずお客さまのメールアドレス宛にコーチからレッスンノートが送信されます。
その文中に掲載されているリンクから振り返りノート「専用ページ」にアクセスしていただき、その日のレッスンの内容を「ご自身で」振り返っていただきます。
レッスンを通して感じたことや、練習中の気づきを中心に自由に記入してください。
専用ページにはパソコンやスマホからアクセスできるので、ご自宅でリラックスしながら取り組んだり、移動中のスキマ時間を活用してみるのも良いかもしれません。
また振り返りノートの内容はコーチも確認しているので、次のレッスン内容に反映したり相談やアドバイスにも繋げることができます。
しかし、自分で振り返りを書くと聞いて「何を書いたら良いんだろうか…」と戸惑ったり、はたまた「どんな意味があるの?」と疑問を感じた方も多いのではないでしょうか。
実はこの「自分で振り返る」という行為は「リフレクション」とも呼ばれ、近年様々な分野で研究されると同時にその効果の高さから注目を集めています。
今回はもう少しだけ深掘りをして、振り返りの効果と卓球練習に取り入れることの魅力についてお話ししたいと思います。
自分で振り返る効能
リフレクションは自分自身の行動や経験について振り返り、学びを得る学習方法です。
もちろん卓球においてもリフレクションは非常に有効な学習方法なのですが、実は皆さんも日頃から無意識に振り返りを行っています。
例えば、卓球を上達する土台となるのは日頃のレッスンや練習です。
ラケットの握り方を覚え、球を打ってみて腕の使い方や足腰の動きを学んでいきます。最初は上手く打てなかったり、ボールのスピードについていけないこともあるでしょう。
しかし、コーチとのラリーを通し、様々なスピードの球を見て打ち返す経験を繰り返していく中で「もうちょっと弱く打ってみよう」と力加減を調整したり、素早い球に反応できるように「足の位置を変えてみよう」といった風にどうしたらもっと上達できるのか、頭の中で改善点を無意識に探っているかと思います。
これはまさに自分の打ち方や動きの経験を振り返り、改善できることを「自分で認識する」ことで次の行動へ効果的に活かしていく学習方法です。
このように私たちは日々行動した過程で生まれる成功や失敗を振り返ることで、より上手くできるようになるためのコツを見つけたり、逆に失敗するパターンを学んで同じことが起きないように行動を変えるといった改善を繰り返しながら、様々な技術を向上させているのです。
しかしこの振り返りの効能は、無意識に頭の中で行うだけではその恩恵を最大限に得ることができません。その場で瞬間的に振り返るだけでは時間や心の余裕が足りず「浅い内容の振り返り」だけに留まってしまうことがあるからです。
そしてどうして上手く打てないのか。
その根本的な原因を見つけることができずに「運動神経が悪いから」と全く別の理由を見つけて挫折してしまったり、練習してもなかなか成果が出ずにモヤモヤを感じる原因にもなります。
また、1ヶ月や2ヶ月と長く時間が経過すれば、一時的に振り返った内容を忘れてしまい、何度も同じミスを繰り返してしまうこともあるでしょう。
これらの課題を解決し、皆さんが日頃から無意識に行っている「経験」と「振り返り」のサイクルをより習慣にしやすい形で提供するために開発されたのが「振り返りノート」なのです。
振り返りノートを通してレッスンの後にじっくりと自分で振り返る習慣を身につけ、レッスンでの学びを最大化し、何度でも見返しやすい形式で記録することによって皆様の卓球の上達をさらに力強くサポートします。
利用者インタビュー
今回は振り返りノートの企画開発に当たり、一部の店舗及びコーチに先行で利用していただきました。
より振り返りノートを使うイメージが湧くように、振り返りノートを先行で導入しレッスンを行ったサービス開発担当の佐々木コーチ(退職済)と西田コーチ(退職済)の実施インタビューとオススメの活用事例をご紹介します。
振り返りノートを導入してレッスンへの変化は?
西田コーチ:
これまではレッスンの開始時にやりたいことのヒアリングや前回の振り返りをしていたのですが、振り返りノートを取り入れてからはそれをレッスン前に把握できるため、より素早く、より正確にお客さまとの認識を合わせやすくなりました。
またお客さまの振り返りをもとにレッスンメニューを組み立てたり、調整して行ったレッスンに対してまた振り返りをしていただけるのでさらにレッスンを前に前に進めていけるようになりました。
まるでお客さまと2人でレッスンを作りあげているような感覚で、手応えを感じています。
佐々木コーチ:
振り返りノートを拝見することによって、お一人おひとりが卓球に対し本当に様々なことを考えてプレーしているんだなと新しい気づきを得る機会が増えました。
自分が提案しようと思っているレッスンがピタリとご希望に合っているのも嬉しいのですが、時々「ここに興味あるんだ!」と全く別の角度のご要望を頂き、いい意味で驚かされることがあります。
レッスン中のコミュニケーションはもちろん大切にしていますが、レッスンの時間は限られていますし、中にはコーチに直接要望を伝えるのが苦手な方もいると思うので。
お一人の時間を活用してじっくり記入してもらう良さがあるなと実感しています。
お客様の反応は?
佐々木コーチ:
実際に振り返りノートを活用していただいて「こういう取り組みは、意外と他のスクールではやったことがない」と新しさを感じる声や「これまで振り返りという行為をあまりしたことはなかったけれど、実際にやってみると発見があってすごく面白い」といったポジティブな声を多く頂きました。
またじっくり1人で考え振り返るようになって「コーチが何を言っていたのか、自分の中で振り返ることでアドバイスの意図を深く理解できるようになった」という声も。
まさに振り返りが生み出す学習効果を実感していただいているのではないかと思います。
西田コーチ:
これまではタクティブに来て、レッスンが終わったら「卓球のことを考える時間」はなかったけれど、振り返りノートが導入されてからは生活の中で卓球のことを考える時間ができたという嬉しい声もありました。
自然とお客さまが卓球について考える時間が増えて興味関心が深まり、プレーする以外に卓球動画を見たり、試合観戦しに行ったり、用具について調べたりなど「卓球を楽しむ幅」が広がっていくと嬉しいなとも思っています。
オススメの活用方法
佐々木コーチ:
初めて振り返りノートに取り組まれる方は、やはり何を書けばいいのかという不安や戸惑いを感じることがあると思います。畏まらずに、本当に些細なことでも良いので感じたことを自由に書いて欲しいなと思います。
上手くできたと思った事や楽しかったことはもちろん、サーブが決まって気持ちよかった!という感情すらも私たちはレッスンをより良くする参考にしています。
西田コーチ:
振り返りにはいくつか種類あるので、ぜひご自身が取り組みやすいものから手をつけて欲しいなと思います。
まずは「出来事を振り返る」ことが取り組みやすいと思います。どんなレッスンをしたのか、その内容を具体的に思い出してみてください。次に、その出来事を通して「自分が感じたこと」や「上手く行った・難しかった」ことを考えてみるのもオススメです。
わからない部分があれば「どうすれば良いのか分からなかった」と素直に書いてみてください。コーチは次のレッスンで解決できるように工夫をしますし、なんでだろうと自分の中で自問自答を繰り返していくうちに糸口が見つかることもあります。
習慣化するまでは気恥ずかしかったり、少し億劫に感じることもあると思います。しかし振り返るという行為が卓球の上達にとても効果的なので、ぜひ自分のための贅沢な時間だと思ってじっくり取り組んでみて欲しいですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
振り返りノートと聞いて、最初はピンと来なかった方も「面白そう」「自分は何を振り返ろうかな」と具体的なイメージを掴んでいただけたのではないかと思います。
これからもタクティブでは様々な分野の知見を活かし、皆さまにより良いレッスンと卓球のある豊かな暮らしを提供してまいります。
また、振り返りノートが導入されたタクティブの初回体験レッスンのお申し込みは以下のボタンから。
皆様のご参加をお待ちしています。