【試合前におさえておこう!】卓球の促進ルール
【時間のルールがあるのをご存知でしたか?】
実は、卓球にも時間のルールがあるのです。
このルールが施行されたのにはある事件が起こったからです。
1936年に開催された第十回世界選手権プラハ大会、男子団体のポーランド対ルーマニアの試合でのことです。
なんと!トップに出場した両チームのキャプテンのラリーが終わらないのです!
お互い一歩も譲らず、ついには1時間を越えてしまいました。
そんな中、先に倒れたのは選手たちではなく、審判でした。
首を左右に振りすぎて首がつってしまい、国際卓球連盟の役員にかつぎ出されてしまったとのことでした…
それでもラリーは続くので、試合日程の変更や審判員の人数などさまざまな心配事が出てきました。
そこで、「ルールを変更してしまえ!」となったわけです。
こんな想像を絶するラリーがきっかけで、一定時間を越すと制限付きのラリーになるという「促進ルール」が誕生しました。
長くなりましたが、次にこの促進ルールについて簡単に説明していきます。
目次
促進ルールとはなにか
ここからは促進ルールの詳しい内容を説明していきます。
促進ルールの発動条件
1ゲームの中で10分を経過しても合計点数が18点未満の場合
- 双方の合意があれば、最初から促進ルールのもとで試合をすることができる場合もあります。
- 10分が経過して促進ルールに移るときは審判が宣言をし、ラリー中でも中断をします。
促進ルールの内容
サーブ権を持った人は13本以内にポイントを決めなければいけない
- ラリー中に審判が大きな声でカウントしてくれます。
- サーバーは13本目までに得点しなければいけなくなります。
レシーバーは13本目を返球できれば得点に
- レシーバーが13本目を返すまで粘りきれば得点になります。
- もちろんそれまでに得点してもOKです。
サーブは1本交代になる
- 促進ルールに移ると、2本交代から1本交代になります。
促進ルールが適用されてからは、試合終了まで促進ルール
- 1ゲーム目に促進ルールに入っても、最終セットまで促進ルールで続行します。
まとめ
促進ルールは10分が経過すると適用されますが、実際の試合は1セット5分程度のことが多いです。
たまにカットマン対カットマンの試合の場合に粘り勝負になるので、促進ルールになることがあります。
ですが、あまり無いからといってルールの理解があいまいだと、いざ「促進ルールに突入」となったときに、精神的にも弱気になってしまいます。
また、攻撃マンでもカットマンと対戦した場合に意図的に粘って促進ルールに持っていくという作戦もあります。
(攻撃対決をすると有利になることが多いからです!)
みなさんも促進ルールの内容をしっかり頭に入れて、試合に臨みましょう!