【卓球】チキータのコツとなる重要な打ち方・考え方とは?【プロコーチ直伝】
🏓 本記事はこんな方にオススメ
- チキータの習得に悩んでいる方
- これからチキータの習得を考えている方
- チキータのコツを知りたい方
今回は「チキータのコツとなる重要な考え方」について解説していきます。
チキータは、今やトップ選手からアマチュア選手まで使用するバックハンド系の技術で、昨今はさまざまなメディアで、チキータに関するコンテンツもたくさんあります。
それらのコンテンツの多くは、フォームに焦点が当てられてるものが多く、考え方について言及されているものは、あまりないと感じています。
上達には、フォームだけでなく、正しい考え方で取り組むことが重要だと思うので、本記事では、考え方について重点的に解説をしていきたいと思います。
まず結論から述べると、「バックハンドの延長線上の技術として考える」と「フォームだけではなく、実際に飛ばしたボールにも着目すること」が重要です。
それでは、詳細を解説していきます。
チキータのコツとなる重要な2つの考え方
チキータのコツとなる重要な2つの考え方を1つずつ解説していきます。
バックハンドの延長線上の技術として考える
まず、1つ目のコツとなる考え方は「チキータをバックハンドの延長線上の技術として捉える」ということです。
チキータについて考える際には、まず「チキータとは何か」という点を明確にする必要があります。
この問いに対しては、さまざまな意見が存在します。
「肘を上げて懐に空間を作り、手首を使って打つ技術」という考え方も一つです。
これらの意見も間違っているわけではありませんが、この記事ではチキータは、「台上のボールをバックハンドで横回転をかけて返球する技術である」と主張したいと思います。
「肘を上げて懐に空間を作り、手首を使って打つ」といったフォームに過度に焦点を当ててしまうと、本質を見誤り、チキータの習得が困難になることがあります(詳細は後述します)。
私の指導経験からも、上記のような意識が先行してチキータの習得に悩んでいる方がいました。
その方は、YouTubeの動画を観て「手首が重要と聞いて、意識して練習しているが、なかなかうまくいかない」とお悩みでした。
詳しくヒアリングしていくと、その方の中でチキータの定義が「手首を使って擦る技術」になっており、フォームを見ると手首主導のフォームとなっていて、うまくボールを飛ばすことができていませんでした。
そこで、以下の手順でチキータの修正を行いました。
これにより大幅な改善が見られました。
【チキータを改善した指導の手順】
- 球出しで短い上回転を出し、それを※基本のバックハンドで打つ
- 基本のバックハンドでボールの横を取り、横回転をかける
- 慣れてきたらナックルや下回転にも同様に打つ(調整しつつ)
※通常の上回転をかけるバックハンド
「たったこれだけ?」と思われるかもしれませんが、この手順を踏みつつ、アドバイスを重ねることで、この方のチキータの捉え方が「手首を使って擦る技術」から「基本のバックハンドの延長線上の技術」という捉え方に切り替えることができたのが、良かったと考えています。
どんな技術にも通ずることですが、難しく考えすぎずにシンプルに捉えることが技術の習得を早めると思います。
フォームだけでなく、実際に飛ばしたボールにも着目する
2つ目のコツとなる考え方は、「フォームだけでなく、実際に飛ばしたボールにも着目する」ということです。
繰り返しになりますが、フォームばかりに注目すると、本質を見失う傾向があります。
極端な話、フォームがどれだけ不恰好でも台上のボールに対してバックハンドで横回転がかけれていたら※チキータとしては、成功しているといえます。
※本記事の定義上
反対にどれだけフォームの見栄えが良くても台上のボールに対してバックハンドで横回転がかけれていなかったらチキータとしては、失敗してるといえるでしょう。
何が言いたいかというと、自分が実際に飛ばしたボールにもっと着目するべきということです。
フォームの確認ばかりではなく、実際に打ったボールに「横回転がかかっているか?」や「自分の思った通りのボールが出せているか?」という振り返りをもとにフォームの調整を行なっていくべきだと思います。
自分が出したいボールを「目的」とすると、フォームはそれを叶えるための「手段」といえます。フォームを重視するあまり「手段の目的化」が起こらないように注意していきましょう。
常に自分が出したいボールから逆算してフォームを考えるようにすると、フォーム偏重思考から抜け出せると思います。
チキータは必ずしも習得する必要はない
最後に余談ですが、競技的な観点から考えると「チキータを必ずしも習得する必要はない」ということもお伝えしておきたいと思います。
確かにチキータを使えるようになることは、選択肢を増やす上で有利ですが、自分の得意・不得意に応じて使わない方が良い場合もあります。
たとえば、上回転のテンポの速いラリーが苦手な人は、チキータを使用することで自身に不利な展開になることもあります。
そのような場合、スローテンポな展開を作り出すために、切るツッツキを習得し、ゆっくりと相手に持ち上げさせる方が、試合で勝利するために有効だったりもするためです。
まとめ
【📝本記事のまとめ】
- チキータを基本のバックハンドの延長線の技術として捉える
- フォームだけでなく、自分が実際に打ったボールにも着目する
- 自分が出したいボールから逆算してフォームを考える
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